Les Jeux et les Hommes

各種ゲームのこと

旧SWでひたすらダンジョンに潜る。第1回

ソードワールドRPG完全版』のキャンペーンを始めたので、卓の備忘録としてプレイノートと雑感をまとめていこうと思います。

旧SWをやろうと思ったわけ

最近ホラー系TRPG(CoC、インセイン)を中心に遊んでいたが、ちゃんと怖いホラーシナリオを作るのは大変で困っていた。CoCはTRPGとしては有名だけど、PLは原作を読んでいるわけでもないし、ホラー小説や映画を読んでいるわけでもないから、雰囲気を伝えるのが難しい。インセインは怪談ネタが使いやすいのはいいんだけど、ゲームシステムに落とし込むのが難しいかな。すごくエッジの効いたシステムなせいで、シナリオ自作の難度は高い印象がある。

そんな中なんとなく始めた『世界樹の迷宮』がおもしろく、ダンジョンものをやりたくてしょうがなかった。PLも旧SWをやったことがないというので、かつての王道ファンタジーTRPGで原点回帰もいいかなーと思ったのがキャンペーンをやろうと思ったきっかけ。

あらすじ

オランの国、エストン山脈の中腹で全周歩いて3日はあろうかという巨大な遺跡が発見された。耳の早い冒険者たちが第2の“堕ちた都市”を制覇してやろうと出発していった。遺跡には彼らを相手に冒険のための物資を売ったり、宝を買い取る商人たちなども集まってきて、2ヶ月も経った頃には巨大な遺跡の中に冒険者のベースキャンプが形成され始めた。安定した流通を背景に、探索は大いに進むはずだったが……。

PCたちは冒険者志望の若者たち。まずはPTを組もうとエストン山脈に近い街にある冒険者の店を訪れた。店内では「件のベースキャンプへの道が落盤で閉ざされた」というニュースで持ちきりだった。店の親父は閉ざされたのとは別のルートでベースキャンプに食料や必需品を届ける仕事を請け負ってくれる冒険者を探していた。もちろん、PCたちにも声がかかる。こうして彼らの貧乏冒険記が始まるのであった。

PC

このキャンペーンのPCたち。

ベイオネット

人間・男。ファイター2、レンジャー1。

所持金に恵まれなかった貧乏ファイター&リーダー。ダンジョンマップは全部埋めたい派。宝箱も全部開けたい派。本PTの貧乏くじ担当な感あり。魔法戦士になりたいらしい。

ジップ・ハック

グラスランナー・男。シーフ2、レンジャー1、バード1。

慎重な性格だがサイコロの女神に見放され気味で、お祈り展開になりがち。危険は徹底的に避け、GMの陰謀を回避するのに命を懸けている。

アルマ

ハーフエルフ・女。シャーマン1、ソーサラー1、セージ1。

エルフ生まれのハーフエルフ。差別されて育ったので卑屈な性格らしい。シャーマン+ソーサラーというロマンを追いかけたいが、経験値テーブルと消費MPの多さに悩まされている。グラブルをしながらセッションに参加しているので口数が少ない。

クリティカ

人間・男。ファイター2、プリースト(チャ・ザ)1。

初心者枠+豪運枠。能力値ボーナスがほとんど3、プレイ中のサイの目も平均9くらいというリアルラックに恵まれた男。TRPGは初体験ながらモンスターを殴るのをエンジョイしてるっぽい。やっぱりファンタジーは初心者を引き込みやすい気がする。

レイノー

問題のベースキャンプに向かうべく、遺跡の西側の一角から内部に侵入するPT。迷路のように折れ曲がった通路を進むと、鳴子を発見する。どうやら何者かが住んでいるようだ。怪しんで進路を変えるPT。

進んだ先では、罠なのかなんなのか、細い糸が通路に張られていて、糸は1つの扉の先につながっているようだった。どう進むにせよ、ここに誰かが住んでいて、侵入者に備えているのは間違いなさそうだ。警戒を強めるPT。

糸をたどって先に進むPTは、落盤でできた大穴を発見。穴は地下に続いているようだったが、とてもではないが降りていける深さではなかった。道なりに進んだPTは山賊の一団に遭遇。10人の山賊が押し寄せるが、アルマのスリープクラウドでまとめて眠らせて事なきを得る。

その後、無事ベースキャンプに到着し、物資を届けてシナリオクリア。800ガメルの報酬と経験点を獲得。

次回に続く。

GMのメモ

今までダンジョンマップを描くときは、現実の建物を参考にしてリアルなものを作るようにしていたのだけど、今回はそれをすっぱり放棄して小学生の迷路みたいなのを描きました。曲がり角や分岐が多ければ多いほど、PTが取れる行動の組み合わせが広がるからね。PLの感想を聞くと、くねくね折れ曲がるマップは死角が多くていやらしく感じるとのこと。次回もこの路線でいくことが決定する。

PLをやっているときにシナリオをおもしろいと個人的に感じるポイントは以下の3点。

  1. いろんな想像ができる
  2. 多少失敗してもリカバリーして別の挑戦ができる
  3. シナリオの謎をPL視点で解ける

ファンタジーTRPGだと、この3つをちょうどいい塩梅で取り揃えやすい印象。

ホラーTRPGの場合、シナリオを自作してこれらを全部満たすのはかなり大変。特に2番目は緊張感を削ぎやすい反面、即死シナリオだと理不尽要素が濃い。ゾンビアタックOKにすると緊張感も何もないし、即死で試合終了だと理不尽なだけという。CoCはその辺をあまりカバーしていないのでシナリオ作成が難しく感じるかな。インセインでは『デッドループ』を導入すると、PCの死亡もシナリオに組み込んで遊べそうではある。